作家界とマンガ界の芸術家、アート愛あふれるマハさんとマリさんの対談本。
おふたりの作品が生まれるきっかけは、妄想だといいます。
文献には載っていないけれど、同時代を生きた○○と△△に接点があり、実は交流していたら?
そのような妄想をふくらませるところから、おふたりの小説やマンガが生まれるのです。
マハマリさんが好きな美術館や絵画について惜しげもなく語り、読んでいるわたしの脳は次第にアートを求めはじめます。最後に美術館に行ったのはいつだったかな......
せっかくなので、対談のなかで紹介された素晴らしい美術館を一部掲載します。
初心者におすすめの美術館
*ポーラ美術館(日本・神奈川)
日本最大級の印象派絵画のコレクションを誇る
*ロンドン・ナショナル・ギャラリー(イギリス・ロンドン)
1824年にイギリス・ロンドンで創立された、西洋絵画を中心にコレクションした美術館
13世紀ごろの絵画からゴッホの《ひまわり》、セザンヌの作品など2300点以上を収蔵
(2020年に開催された「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」には行きました)
原田マハの思い出美術館
◆インゼル・ホンブロイヒ(ドイツ・デュッセルドルフ)
広大な田園風景が広がる敷地のなかに、小さな家のような展示館が点在し、来館者は地図を片手に展示館を訪ねて歩く
研究者以外には公開するべからずとの遺言があったため、長らく謎のコレクションとされてきたが、2012年美術館として一般公開された
ヤマザキマリの思い出美術館
ルネサンスの発生から衰退までを知るためには欠かせない場所
◆ロンドン・ナショナル・ギャラリー(イギリス・ロンドン)
◆ルーブル美術館(フランス・パリ)
◆シチリア州立美術館(イタリア・パレルモ)
◆ヴェネチア・アカデミア美術館(イタリア・ヴェネチア)
ここに挙げた以外にも数十館の美術館について語られています。美術史や絵画の知識だけでなく、実際に世界中の美術館を訪れている方がおっしゃることには説得力があります。
わたしも自分の言葉で美術を語れるようになりたい。そのために、世界中のさまざまな美術館、まずは本書で紹介された美術館から訪れてみたいです。